うみねこep2をやったよ

買ったはいいが久しくやっていなかったうみねこを、さっき全部読了しました。くっはあ。
そしたらやっぱり感想とかね、考察じみたものとかやってみたくなるもんですよ。
以下、結構長いよ。

ちなみに、わたくしミステリーや謎解き方面にはてんで素人であることを初めに明記しておきます。
いやはや、今回も気合入ってんなあ竜騎士は。ていうか、いつでも全力投球だけどな彼は。
確かに文章は多少幼稚とか所詮サブカルとかICHAMONつける事はできるけど、こういう作者の気合がにじみ出てくる作品ってのは、やっぱりやってて気持ちいいもんです。まさに、同人クオリティ。
昨今のゲームをはじめとするサブカル事情とかを見ていると、こういう作品が存在するというのは非常に喜ばしいことですね。まだこの類のをやっていない人は、一回やってみるといいですよ。見方が変わる。
あと、それほどフィーバーしているわけではないみたいだけど(事実、発売一週間後とかには余裕で売り切れてた本作が、今回普通に買えた)、だからと言ってクオリティが下がったというのは決して言えないというのが自分の印象です。良いテンションで完成度を保っていると思いますよ。ひぐらし好きなら、これもきっと気に入るんじゃないかなあと思います。


さて、本作の謎については、僕は別に解こうというつもりはそんなにないです。つーか、読み物としても結構面白いしな。作品のありのままを受け入れるというのも、一つの楽しみ方だと思います。

みんながやってるんでね、僕もチェス盤をひっくり返してみたいと思いますよ。
ただしその相手は、作品ではなく、作者。

つまり、作者は「うみねこ」で一体何を描きたいのか?という事
「ひぐらし」を最後までやった方なら分かると思いますが、この作者、結構メッセージ性の強いものを書くんですよ。僕なんかはクセで、文芸研究という視点からこの作者はいったい何をしたいのだろうという事を考えてしまうんです。そしてそれが可能だと思うのは、竜騎士っていう人物がそういうメッセージを発信したがる作家だと、過去の経緯から想起してしまうからなんです。どっかの菌糸類みたいに、スタイリッシュであんまり主張しないというタイプではない。アプローチの仕方も、結構無遠慮、んで王道・ベタ。
だから、僕は推理なんかからっきしなんですが、この作品が今後どうなっていくんだろうなあというのはおぼろげながら想像できるのです。

「ひぐらし」と「うみねこ」は、様々な点で共通点を持つ。それは単にパロディが多いというだけではない。人々が閉じられた環境で狂気に駆られるというのもそうだし(その象徴として、やはり武器を使っている)、超常の存在についてもそう。
ただ、後者は「うみねこ」ではそもそもいるのかいないのかすら分からんが。

ここで自分が着目したいのは、
魔女、ベアトリーチェがどのような存在であるのかということ
ビーチェ(みんなベアトっていってるけど、ベアトリーチェの略称って普通ビーチェじゃね?というガンスリ厨の戯言)の存在の真偽はともかくとして、人々の間で語られるベアトの存在とはどのようなものであるか?
物語の最後で家具にされるバトラが「人を疑うくらいなら、みんな魔女のせいってことでいいじゃないかよ」みたいなこと言いますね。これが、やっぱり肝なんじゃないかなあ。
ここで「ひぐらし」やった人はピンとくるでしょう。そう、オヤシロさまと同じですね。人の罪をすべて受け止めて、綿流しで流して浄化するってやつ。あれと非常に似ているなあと感じてしまうのです。

やっぱり竜騎士は、人の罪と罰というテーマをこの作品でも描きたいんじゃないかなあ、というのが自分の考えです。だからいつか、魔女になる前のベアトの話とかでてくるんじゃね?と、密かにタカをくくっているのです。
実際魔女裁判の話とか、話のネタになりそう事項は向こうから示されてたりもしますから。


なお、ここまで読むと、お前は人間犯人説を否定するのではないかと思う人も多いんじゃないかと思うのですが、それはどうでしょうかねえ?そうとも限らないかもしれんですよ。

何だか「魔女を認めたら負け」とかみんな言ってるけど、そもそも、魔女とは何か?人間とは何か?というのはまだはっきりと作品で示されたわけではありません
「人間っていうのは、ホモサピエンスという生物の事だろう」と自明の事ぶって話を進める人は、そりゃ固定概念だよ森田ぁ(若本的な意味合いでw)
「ひぐらし」とかをやってて、竜騎士が、極悪非道なクズ野郎と聖人君子な真人間どちらも同じ人間であると考えている人間では無いような気がするのですよ。だから、そこら辺の根本的なところから見直していかなければならないんじゃないか?と、僕なんかは考えちゃうんですよねー。魔女を否定するという事は、人を殺す人間の存在を認めることになりますから。それはすなわち人の醜さ。それを認めるのは非常につらいこと。そこら辺のジレンマは、作中でも作中でも大いに強調されてますからね。
実際「ひぐらし」でも、ただの猟奇作品から、疑心暗鬼を否定して、あの殺人の無間地獄から一人も殺さないで生き残るのにはどうすればよいか?という方向性になりましたし、前例がありますね。

だから、それが魔法で行われたからと言って、じゃあ魔女の仕業だなと決めつけるのはいかがなものかと思うんです。ベアトが魔法の使えるやつだったとして、それなら彼女のやることは本当に全て魔女の仕業と言えるのか?ベアトが非常に人間的な葛藤を経てそういうことをするに至ったのならば、少しは同情の余地ってもんができるんじゃないか?
要するに、「魔法は使った。しかし全て人間のやったことだ」ということを証明できれば、人間犯人説を立証できるんでしょうね。
反則?そりゃ反則でしょう。このお話は、そのほとんどがファッキンノックスで出来ているだろうから。「ひぐらし」にしたって、平気で未知のウイルスとか人外の存在出してくるもんね。
第一、ミステリーじゃないもんこれ。

ま、ベアトのそういう経緯みたいなものをたどってなおベアトに同情できない、あいつは人間じゃないと感じるのであれば、ベアトは魔女だという事になるんでしょうね。そこんとこの境界の引き方のゆだね方は、「ひぐらし」の魅音・詩音のそれと類似していると言えなくもない。


て感じで、ひねくれてる僕とかなんか、「うわー正義の味方っぽくてダッセー」とか思っちゃうんですが、それが竜騎士クオリティだと思うのです。彼は、作品においては非常に良識的な人ですよ。まあ07Expansionってのはその正体、竜騎士の両親も含めた身内サークルですからね。むしろ両親関与してるのに鬼畜エログロなんか作れねえだろ。作れたら、まあある意味尊敬しますけどw
ともかく、彼の作品は非常に良識的ですよ。そういう人間がこれほど残虐なものを作るのは、やはりそれなりの理由があると考えるのが自然じゃないかな、と。

以上、うみねこの文学批評というものをわたしが体現すればこうなりますが(このネタ分かる人はお友達になりませうw)
何だか作品を見ないで作者に焦点を当てるという、方法的に反則っぽいなあとも思いますが、あっちもほんと何考えてるか分からないしね。この際何でもありでしょう。
そして、それがまったくの的外れでも別にいいかなあとも思いますし。ほんとに魔法も何もなくて全て人間の可能なトリックが存在したとしたら、、ミステリーの素人な自分はそれはそれででお腹いっぱいだし。そして、そういった謎は語りつくしてくれる人だと信じてます。
そもそもそういうお話でしょ、これ。


あと、やっぱ演出とか気合入ってんですよ。最後の方のエフェクトなんか、僕なんぞは深夜見ちゃったら夜眠れないor眠れたとしてもぜってー夢に出てくる、ですから。
拷問怖い拷問グロイ……。
ていうか、僕の箱がおシャカになったのは、ぜってーこの凄まじいエフェクトのせいだと思う。


さらに、もう一言↓






















つるぺったん


つるぺったんとか魔理沙とかまじうぜーぜ
いや、竜騎士07は東方の回し者だから仕方無いんですけどね。これはさすがにないわ。

theme : うみねこのなく頃に
genre : ゲーム

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Author:ごてぃ
茨城から都内の某大学院に通う人
専門は中国近現代文学のはず。
文章を書かせると人格が変わることで定評があるらしい。
「誰だか知らないけど有名人っぽいよね」と意味不明な事を言われる。
黄昏をこよなく愛する男。

↓twitter始めたらしいですよ。
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