スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

新海作品についての覚書その①:自分の新海作品遍歴

毎クールのアニメ感想すらも書かなくなって、いよいよもって存在を抹消されそうな本ブログであるが、久しぶりに書くことも見つかったので。
2016年の下半期から一躍時の人となった新海誠についてである。

最初にことわっておくが、今更批評めいたものを行うつもりはそんなにない。
ただ、自分が高校の頃から存在を知っていて、やっと日の目を見た作家について考えるにあたって、自身の経験を整理しておきたいだけである。
もちろん、「君の名は。」でその存在を初めて知った人にとって、認知していた年数だけは無駄に長い人間の新海作品をめぐる遍歴が道しるべとなるのなら、それはそれで僥倖である。

自分が新海誠という映像作家を初めて知ったのは、高校時代に「ほしのこえ」のDVDがツタヤに並んだのを手に取った時である。例の、監督が自分で声をあてているという、アレだ。
ほしのこえ(サービスプライス版) [DVD]
ほしのこえ(サービスプライス版) [DVD]
コミックス・ウェーブ・フィルム 2006-11-17
売り上げランキング : 2145


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


自分はいわゆる「遅れてきたエヴァ世代」の人間である。確かその「ほしのこえ」も、旧エヴァと「最終兵器彼女」と一緒に借りた気がする。比較対象がそういう偉大すぎる先達たちだったので、「セカイ系とロボと少女という流行りにのっかったのかな。しかしそれにしても一人で全部作ったのは凄いね」程度の認識だった。あと、その頃から既に、一流の背景美術に定評のある人だった。
初期の頃の新海誠はそういう、「背景だけはやたらすごい人」といった認知のされ方だったように思われる。それも、知る人ぞ知るといった塩梅の。
劇場アニメーション「雲のむこう、約束の場所」 [Blu-ray]
劇場アニメーション「雲のむこう、約束の場所」 [Blu-ray]新海誠

コミックス・ウェーブ・フィルム 2008-04-18
売り上げランキング : 1718


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


それから、「雲の向こう、約束の場所」(2004年)はとりあえず見たものの、それ以降は長い間新海作品とはご無沙汰だった。「背景だけはやたらすごい」が、それだけの人のようにしか思えなかったからだ。世間的には「秒速5センチメートル」(2007年)でだいぶ認知度が高まったのだが、それも見る気にはならなかった。どうせ「背景がやたらすごい」だけなのだろうとタカをくくっていた。後で見返してみても、当時「秒速」を見ていたとしても絶対そう思ったに違いない、と確信したし。
後述するが、彼は「言の葉の庭」(2013年)を転機とするまでは、はっきり言って「背景美術という宝をドブに捨てている」としか言いようのない作家なので、さもありなんである。

で、今年、「君の名は。」(2016年)が大ブレイクしたのを聞いて、久しぶりに新海作品を見直す気になった。自分は現在学校の教員なのだが、生徒の大半が見てるってんなら仕方ない、というのが大方の理由だ。
それにしても、RADWIMPSと組んだってのはなかなか思い切ったものである。中高生向けということでよくBUMP OF CHICKEN辺りと混同されるが、RADはBUMPと比べて「他者性」を重要なテーマとする曲を多く書いている点で明確に違う。在学中の自身の恋愛をモチーフとしている辺りが他のバンドとの独自性を出しているのだろう。ちなみに、「RADも一昔前のバンドだよねー」と中学生に言われて軽くショックだった。そういや妹が大学生の頃が全盛だったか。

「君の名は。」を見て、「彼もこういう大衆ウケする作品を作れるようになったか」というのが第一印象だった。それまでの代表作であった「秒速」が、視聴した大学生・社会人の精神を殺しにかかってくる作品だというのは風の噂では知っていたので。あと、細かいところの考察はともかく、独り善がりでない物語とその演出を作る力を手に入れたんだなーというのも強く感じられた。巷じゃ有名税として、「大衆ウケする要素をこれだけブチ込んだのだから売れて当然」という僻みも発生しているようだが、それらの要素を作品としてまとめ上げる構成力は誰もが持っているわけではないし、「売れた」ということは素直に称賛されるべきだろう。
小説 君の名は。 (角川文庫)
小説 君の名は。 (角川文庫)新海 誠

KADOKAWA/メディアファクトリー 2016-06-18
売り上げランキング : 32


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

それと、二次創作作りやすそうな構成だよなぁとも思う。そら小説版も売れるでしょうな。うちの教え子もみんな読んどった。
もっとも、これ以前から新海誠はノベライズにかなり積極的ではある。

こうなってしまったら、「秒速」などの過去作もちゃんと見なきゃなぁと思い立ち、「言の葉の庭」「秒速」と遡って今に至る、といった具合である。


つづく。


ps:ていうかいつの間にかAmazonのリンク貼るツール消えてるのな。FC2ブログ。めんどい。

comment

Secret

かうんたぁ
プロフィール

ごてぃ

Author:ごてぃ
茨城から都内の大学院に通う人
専門は中国近現代文学のはず
文章を書かせると人格が変わることに定評があるらしい
「誰だか知らないけど有名人っぽい」と意味不明な事を言われる
黄昏をこよなく愛する男。

最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
カレンダー
ブログ内検索
twitter(フォローは熱烈歓迎中)
直接の知人等
リンク等
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

最近のトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。