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「文字なんか見るのもイヤ」という生徒

実はなんと、教員だったんですよ。自分は。

重度の入院生活から滑り込みセーフで足を洗って、今年度から見も心も国語教員として某私立学校に勤めているのである。担当するのは現代文だけで良いという実にナイスな職場である。週の授業数以外は
いかなる仕事でも初年度から万事上手くいくわけがない。この前も、居眠りしている奴の机を蹴飛ばした際に打ち所が悪くて瀕死の重傷を負った所である。自分が
それでも、一年も終わろうとしているこの時になって、ようやく教員として持つべきスタンスをつかめた気がする。


学力レベルの差が異常に広い生徒を、クラスを跨いで面倒見なければならないというのは、おそらく公立高校ではほとんどお目にかかれない状況ではないかと思われる。そのおかげで、かたや難関大学を目指している生徒を教えたかと思えば、次の時間は自分の名前すらロクに書けない連中の授業に向かうという、いろいろ楽しい生活を送っている。

これらの両極端の連中ならまだ割り切れるが、この中間にいる層はというと、名前くらいはさすがに漢字で書けるが、頭で大学行くのは到底無理で、大多数が推薦に頼らざるを得ないというレベルである。
それなりの高校に行ってそれなりの大学へ普通に行った人間には想像も付かないかもしれないが、世間一般の基準からすると、行き先がどこであれ学力試験で大学に行ける人間というのはものすごく偉いのである。
んで、自分が最も基準に置くべきは、これらの中間層の生徒達なのだ。なまじ救いようがあるおかげでものすごく難しい。しかしこれらの生徒を導けなければ、何のために教員になったのだか分からない。


それはともかく、国語を教えていくにあたって、これだけは絶対できるようになって卒業してほしいというものは持っておかなければならない。
とりあえず来年からは、文章を見て答えるということを徹底させたい。

アホ丸出しであるのみならず自分の授業運営能力すら疑われそうな目標だが、一年弱の間割と奔放に授業を行ってきて、国語が苦手な人間は本当に文章を読もうとしないことを非常に強く実感した。
ただでさえアホなのに、教科書に答えが書いてある問いについて教科書を見ないで答えようとする。野球でいうなら、ヘタクソの癖に目をつぶったままバットにボールを当てようとする行為に等しい。目を開けていても当たるかどうか怪しいのに、である。

理由はもちろん「文字を見るのすら嫌」だからだろう。文字とじっくり向かい合うという経験をしてこなかったツケがここにきているわけだが、それではさすがに話にならない。書いてある場所から答えを探す訓練を全員に義務化しなければならないのである。


というのは、スポーツで入学して勉強の方はお情けをもらっている生徒に向けた話だと思われるかもしれないが、「文章を見ようとしない」という悪癖は学力レベルの高い人間でも結構な頻度で持っているものだと自分は考えている。
先程話した中間層の生徒は、自分の名前はさすがに書けるが、文章を見ない人間の割合は最下層のクラスとさほど変らないように思われるし、難関大を狙っている生徒ですら文章を見て答えを探すという習慣が定着していない者がいる。
「本文中に必ず答えがあるからそれが書いてある箇所を探しなさい」「言われたことをちゃんと聞き取りなさい」という日常からの訓練が、国語においてないがしろにされてきたツケなのだろうと思われるが、だからこそ、どの学力レベルでも「文字を見ることを苦に思わない」ことを目標に据えることに妥当性があるのではないか。


ちなみに、そういう考え方だと、読書というものの捉え方も変わってくるのではないかと思われる。いわゆる「文字を見る」ことへの抵抗感をなくす訓練として、である。

ps:もちろん、教養を身に付けるための生涯を通じた普遍的な行為として、読書が要らないとかいう話にはならない。
個人的に、大学入試の現代文は「読めば分かる力」を主に見ている科目だと思っている。大学に入ったら分からないことに出会うのは当たり前である。そういう前提の下、分からないことでも本を「読めば分かる」力というのは基礎中の基礎なのだ。
大学という名の職業学校が増えている現状については知らん。都合よく使い潰せる雇われ店長を青田刈りしたいくせにトヨタみたいに自前で職業学校作ろうとしないユニ●ロとかの腐った成金根性とかクソくらえである。



てな感じで、元気にやってます(白目)
みんな明るくアットホームな職場ですよ!

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かうんたぁ
プロフィール

ごてぃ

Author:ごてぃ
茨城から都内の大学院に通う人
専門は中国近現代文学のはず
文章を書かせると人格が変わることに定評があるらしい
「誰だか知らないけど有名人っぽい」と意味不明な事を言われる
黄昏をこよなく愛する男。

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