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個人的プリキュアシリーズ作品別総括

自分は去年までプリキュアシリーズはまったくと言っていいほど見てなかったのだが、地デジになった際にTOKYO MXを見られるようになったので、職業上の必要性に駆られて子供心を理解するため(本当)にプリキュアシリーズの再放送を見まくってたらいつの間にか全シリーズ見ていたので、せっかくだから全部総括してみようかと思い立つ。




◆ふたりはプリキュアシリーズ(無印・MH) 2004、2005
いわゆる一つの初代。前々年までやっていたおじゃ魔女どれみシリーズの高評価と前年のナージャの不振もあって放映前は失望に包まれていた中でのスタートだったとのこと。おそらく無駄にネタ度の高いOP等も含めて初代は一般的に一番知名度が高いのではないかと思われる。
基本的に、それまでの女児向けアニメで多く見られたステッキから光が出て相手を倒すのような定番戦闘に飽きられつつあった状況下で、戦う戦士として肉弾戦の要素を前面に押し出した斬新なアニメとして受け入れられたわけだが、女児向けアニメに疎い人間が苦心して魔法少女ものを踏襲して作ろうとしていた跡も結構多く見られる。結局お蔵入りになる癒し技とかはその名残。

今でこそ100億円コンテンツとか言われてる大作シリーズだが、当初は前述のような失望の中から何も無いところからのスタートだったため、雑さはあるものの非常に野心的な試みが魅力的な開拓心あふれるシリーズである。厳密に主人公が二人だけで戦っている作品は無印初代だけなので(MHからは早くも追加戦士が登場)、その分二人の関係性の描写の仕方は四人以上の戦士がいるS★Sシリーズ以降とは異なる独特の味がある。
二人の関係性もさることながら、プリキュアが戦う目的である平和を戦争と絡めて語ってみたりしたところに、自分はかなり驚いた。こういう描き方は、戦う戦士という属性を持っていなければできないし、門外漢で無ければ出てこない発想だろう。制作側の並々ならぬ熱意を感じる。
ただ、基本的に男児向けのバトルアニメを手がけた人間がかかわっているのが裏目に出て、女の子同士が関節技の応酬をするガチケンカの展開を女児向けアニメでやって全国の幼女を泣かせたりもしているが(少年マンガでは「仲間同士の殴り合い→友情がさらに深まる」というのはよくある展開だが、女児向けでそれは絶対やっちゃいけないと製作者も大いに反省したそうな)。

ところで先述の通り、プリキュアシリーズは今や(玩具売上が)100億円のコンテンツと呼ばれている。当然玩具販売のためのコンテンツとしての重責が否応無しに課せられる宿命であり、そういうのにあまり囚われなかった初代とそれ以降のシリーズとでは制約の数が段違いであるのも然りである。
例えば本作は「ふたりはプリキュア」とある通り元々二人で戦うシリーズで、それゆえ二人の関係性の描写は他シリーズには無い唯一無二の魅力があるのも確かだが、ではこれから先プリキュアが二人に戻ることがあるだろうか?といったら、絶対戻らないと断言できる。玩具売上の総計が落ちるから。最近ではハトプリやスイプリも最初の方は「私たちは二人でプリキュア!」をかなり強調している辺り、作り手の方にも二人の戦士という形に未練がある節があるが、両者とも最終的には追加戦士が登場したのは言うまでもない。
夢もへったくれもない話だが、こればかりは100億円コンテンツという称号を背負ってしまった以上仕方のない事だ。

何が言いたいかというと、初代とそれ以降では作品の境遇や制作環境がまったく違うのであり、それを無視して「昔は良かった」「昔みたいに二人に戻せ」とか言うのは愚の骨頂だという話だ。いろんな意味で初代にはもう二度と戻れないのであり、そこのとこを理解する必要がある。
そしてそういう意味で、初代はシリーズ内でも別格である。出来が良いとか悪いとかそれ以前の問題で、他と比べること自体だいたいの場合不毛だ。ただ、すべての根本は初代にあるということだけ知っておけばいい。神格化もする必要は無い。別物なのだ。



◆ふたりはプリキュアS★S 2006

初代のパチモノ、この一言に尽きる。
事実、初代にいたようなキャラが多く出てきたシリーズだが、じゃあ別に新シリーズにする必要なくね?となるのは当然で、特に前半は劣化初代の印象をぬぐえなかった。シリーズ構成が変わるまでは戦闘も肉弾戦は抑え目になっており、初代の魅力がことごとくスポイルされた形になってしまい、二年続けるつもりが一年で終わる等惨々たる有様だった。
ただ、数字や売り上げは結局持ち直せなかったとはいえ、シリーズ構成が変わってテコ入れがなされてからはそれなりに見れる作品になっており、特に終盤の今まで抑えられてきた反動で半ばヤケクソ気味のDB展開からのEDは圧巻の一言である。とはいえラスボスの正体云々についてはさすがにいろいろ無理があるだろjkといわざるを得ないが。
ちなみに、主人公二人のキャラクター造形が初代といろいろかぶり過ぎてるのもあって、オールスターズ(各シリーズのプリキュアが全員集合する映画)での彼女らの影の薄さは異常だと思う。


◆Yes!プリキュア5シリーズ(5、GoGo) 2007、2008
前作の視聴率・売り上げ不振の反省からか、最初からプリキュアを五人にして売り上げを2.5倍にしようと目論んだのかどうかは知らないが、ともあれ正式なプリキュアが一気に5人になった。今まではプリキュア2人+追加戦士数名という形だったのだが今回の5人は全員正式なプリキュアであり、「ふたりはプリキュア」の原則を完全に取っ払ったシリーズである。もちろん前番の戦隊とのシナジーも考慮したのもあると思われる。
前作で途中からテコ入れしてパチモノなりに一つの作品として見事に完結させた人間がその手腕を買われて引き続き5シリーズのシリーズ構成を二年間任されたわけだが、毎回作画の出来が微妙だったり毎回毎回卒業式の答弁のようにワンパターンに順番で長台詞しゃべらせたり初めて導入された芸人ゲスト回で営業妨害に等しい脚本を書いたりシリーズ史上最低と名高い和解EDを作り出したり挙句の果てにはシリーズ構成の人間が自分のサイトの日記に「いつもは子供向けに綺麗事ばっか書いてますが~(現在は削除済)」とか言い出したりいろいろあって、個人的にはぶっちぎりで最低のシリーズだと思っている(もちろんこれが一番好きだという子供も大人もいる。あとこれに限らず全作品に言えるが、演じた人に罪は無い)。ただ、目論見どおり売り上げは伸びたらしい。
なお、初代からのプロデューサーはこのシリーズの終了とともに勇退している。一つの区切りとなる作品といえよう。

個人的には大酷評を浴びせているシリーズだが、淫獣がイケメンに変身するという設定は斬新だったと思う。


◆フレッシュプリキュア 2009
前作が実にアレな出来で、初代から5までの流れがこのまま続けばシリーズが終わってもおかしくなかったんじゃないか?と筆者は推測するが、生みの親が勇退したのをきっかけに製作体制を一新して始まったのがこのフレプリである。
初代が黎明期にいろいろ野心的な試みをしたのは先ほど述べたが、フレプリではそれに匹敵するほど野心的な試みがなされた。セーラームーンのキャラデザの人を呼んで頭身を上げてより大人な(幼女的にはよりお姉さん寄りな)雰囲気にし、前作のような長台詞は極力排除して、ギャグ要素もかなり増加したり、今までご法度とされたシャワーシーンが追加されたり(これはさすがに親から文句が来て以後自粛した。本来なら全作通じて水着すら禁止である)するなど、今までの流れを一新するかのような怒涛のテコ入れがなされた。その甲斐あって作品の質自体がかなり向上し、また同時期にSHT枠でシンケンジャーやらディケイドやらをやっており、シンケンの寿司屋がプリキュアの熱烈なファンであることをはばからずに公言したり等それらとの相乗効果もあってプリキュアシリーズ自体への注目度がかなり上がった。なお、ここで成功した数々の試みはそのまま現在まで受け継がれて新たな伝統となっている。EDが3Dのダンスになったのはその代表例で、当時は業界騒然のクオリティだったとのことだ。またダンス自体も子供が非常に喜ぶらしく、ショーで反応の薄かった子供もダンスになると元気になる光景がよく見られる。
そういうわけで、初代が無ければプリキュアは存在しなかったのと同じようにフレプリが無ければプリキュアシリーズが現在まで続くことは無かったはずである。それゆえ自分はフレプリが一番好きなシリーズである。個人的にハズレ回がひとつも無いし。

フレプリで特筆すべきは、キャラのファンシーさとは対照的に配置された硬派なSF的世界観と、主人公の豆腐メンタルぶりである。
そもそもフレプリ自体、真の敵は人の悪しき心で最終的にそれを克服するという物語なのだが、シリーズで己の心の弱さに最も敏感なキュアピーチはそういった話の主人公として実にふさわしい。全シリーズ中最強の近接格闘能力を持つ漢前なのに全シリーズ中最弱の豆腐メンタルという羅武兄貴のアンバランスさがもう素晴らしいの一言である。平行世界にある管理社会が敵であるというSF設定はともかく、意外なことにこの「真の敵は人の悪しき心」というのはプリキュアシリーズの中ではあまり見られないテーマであり、それゆえフレプリは個人的に大好きだが同時にシリーズの中でも異色作である。
ちなみに「真の敵は人の悪しき心」というテーマはフレプリの劇場版でも色濃く出ており、視聴している幼女達の弱い心に訴えかけるそのストーリーは個人的には単独劇場版の中でも最高の出来。

なおフレプリ以降、敵と戦うのはプリキュアだけである。非プリキュアの追加戦士は以後まったく出てこない。玩具をいっぱい売りたいのとプリキュアか否かを説明するのがめんどくさくなったのだろう。

あと、フレプリ以降どんなに人気が出ても翌年に持ち越さず1年で完結するようになった。英断だろう。


◆ハートキャッチプリキュア 2010
中の人その他諸々のおかげで今の大兄達には最も知名度があり、最も人気が高いシリーズだと思われる。頭身が高めだった前作とは対照的に、おじゃ魔女からキャラデザを引っ張って頭身が一気に下がった。放映前はどれみ乙という声もあったそうな。幼女的にもギャグテイスト濃い目のデザインで戦闘するのは賛否両論だったようだ(頭身が高くてカッコいい方が好きという幼女もいるのだ。彼女らが好きな少女マンガとか連想してみると分かりやすいかも)。
前作以上にギャグの要素が増え、前作以上に戦闘に力が入れられた。おそらくコンスタントに見た戦闘クオリティの平均はシリーズで一番
話としては、日常の描写に時間を割きすぎてラストが尻すぼみになったという声も無いことはないが、個人的には特に文句は無い出来。
悪く言えば新参ホイホイ、にわか御用達といえるかもしれない。


◆スイートプリキュア 2011
頭身がまた高めになってかなり少女マンガチックになった。前作しか見てないにわかとまとめブログハトプリファンには放映前にデザイン関連で散々言われたものである。
他のすべてをかなぐり捨ててキャラデザとギャグ絵の魅力に全力を傾けたプリキュア。装飾が多くて美麗だが複雑なデザインが足枷となって動かすのは大変だった模様。そのため前作と比べると戦闘描写は大人しめ。その代わり毎回変身する前にナージャの人が「絶対に許さない」と一年間言わされ続ける罰ゲームの要素が追加された。

今作は、意表を突いたストーリー展開というのが最大の売りだったらしいのだが、意表を突いて驚かせることに力を傾け過ぎて伏線を張る作業を疎かにしていた所があり、その結果行き当たりばったりに見える箇所が多々見られた。いわゆる一つの「裏目に出た」という奴である。
例を挙げると、仮面の戦士の正体については「ねーよww」という声が多数聞かれたし、最終的に「真の敵は人の悪しき心」EDに近い形を目指していたらしいのだがフリーザ様ノイズの過去が明かされる辺りとか実に唐突でそれどころではなかったためフレプリ等の他作品には遠く及ばない残念な形になってしまった。震災の影響とかもよく言われるが、幼女がプリキュアになるのはオーディションの段階で決まっていた等の所を見ても、この裏目は震災とか関係無かったようだ。
そもそも今作は「音楽」というのが主要なテーマだったのだが、果たして「音楽」というのが軽々しく普遍的テーマとして扱っていいのか?という問題については、自分は以前から甚だ疑問である。実際、新しい玩具を作れる以外の意義は見出せなかった。

とはいえ、(止め絵の魅力に全力を傾けただけあって)玩具としての見栄えは良かったはずなので、その甲斐あって売り上げは上々だったそうな。バンダイ的には及第点と言ったところなのだろうか。
あと、力を入れただけ合って今作のキャラデザとデフォルメ絵は至高の出来である。それに加えて主人公サイドの百合要素の濃密さは歴代最強と定評がある。話なんか気にせずそれらをニヤニヤ楽しむなら紛れも無く最高の作品だろう。


◆スマイルプリキュア 2012
今年(2012年)に始まった最新作である。放映前からわかっているだけでも5人のプリキュアが登場することが明かされておりプリキュア5を思わせる設定だが、大兄は「どうせ後で増えるんだろ?」「最終的には7人になってプリキュアレインボー何ちゃらとかいう合体技が出るはず」と冷静なまなざしを送っている
現在まだ7話しかやってないためまだまだ不明な所が多いが、現時点でかなりギャグ要素が強い作品という印象である。また、メタネタやパロディもかなり使っていく方向らしい。個人的にも敵幹部の愉快な仲間たちも含めてフレプリを思わせるテイストなのでかなり期待している(余談だが8話にはフレプリで個人的に最高の話である淫獣入れ替わり回をやるとのこと)。

あまり関係ないが、今年のプリキュアオールスターズの劇場挨拶と劇場版ストパンの劇場挨拶の日程がかぶってしまったらしいが、プリキュアオールスターズで挨拶した後にストパンで挨拶しに行く資格のある人間は三人ほどいる



ps:ところで、自分がプリキュア再放送をむさぼり見るきっかけとなったTOKYO MXだが、MXはアニメの再放送にかなり力を入れている局である。特にプリキュア関係に関しては特筆すべきものがあり、ついこの前もオールスターズ最新作が放映されるにあたって今までのオールスターズDXを三作すべて見せてくれたり、16:30枠に土日を除いてほぼ毎日プリキュアシリーズの再放送をやっている。画質を落としてあるとはいえ、週一放送のBS11と違ってほぼ毎日放送しているので話数の消費速度が異常。最近の作品の再放送も良くやっており、去年の夏には放映終了後半月も経っていないハトプリを再放送していたりもする。おそらく先月終わったばかりのスイプリ再放送も近いうちに行われるだろう。石原の定例会見流してる局とは思えぬ優遇ぶりである

プリキュア以外でも、過去の名作を再放送していることがよくあるので、余裕がある関東民はチェックしてみるといい。
昔は日テレなどで夕方くらいに過去の名作をよく再放送していたものだが、東京ではその役割はMXが受け継いでいる形だ。

theme : アニメ
genre : アニメ・コミック

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かうんたぁ
プロフィール

ごてぃ

Author:ごてぃ
茨城から都内の大学院に通う人
専門は中国近現代文学のはず
文章を書かせると人格が変わることに定評があるらしい
「誰だか知らないけど有名人っぽい」と意味不明な事を言われる
黄昏をこよなく愛する男。

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